2019年度の翠友会サロン・ホームカミングデー関連行事は、33期が担当致しました。
親交のある同期達や数十年会っていない在広メンバーにコンタクトを取るところから始まり、10名規模の幹事チームで打合せ、準備を進めました。「先輩方の歴史を踏襲しつつ、33期としてのオリジナリティも出そう」という方針で、『懐かしの授業』と(同期+数名の先輩方の)『プロフィール展示』を行いました。
【懐かしの授業】
33期が担任としてもお世話になった数学の藤原先生と社会の石井先生に授業を行って頂きました。
最初は藤原先生の「実社会でも活きる数学の考え方」の授業。まずは3×3のマス目の縦・横・斜めの和が同一になる「魔法陣」の講義。
表 1
1 | 2 | 3 |
4 | 5 | 6 |
7 | 8 | 9 |
表1の数の和は45なので、縦・横・斜めの3マスが同一になるためには逆算すると3マスの和は15。真ん中のマスは中央値の5と推測される・・・といった形で逆算していくと必然的に「6・1・8」「7・5・3」「2・9・4」に絞られる。
別解として表1の真ん中の縦・横と斜めの和は15になっている事を活用し、表1を45度回転して枠外に漏れた数字を対称移動させる方法を教えて頂きました。
①ゴールから逆算する
②分かっている事は活用する
③考えに詰まったら視点を回転/対称/平行に移動して考えてみる
これは、仕事や人生に行き詰まった時にも活きる考え方というメッセージに一同頷き、授業に付いていくのに必死だった学生時とは違った視点で講義を拝聴できました。
次に5×5の魔法陣について「こんなのはすぐ分かると思いますが・・」と藤原節が入った辺りから、我々の頭は先生のスピードについていけなくなりました(笑)
次は石井先生の「リカードの比較生産費説」の授業。現在も現役教師の石井先生の授業は、昔と変わらず丁寧な内容でした。自国主義が広がりつつある昨今、国際分業で世界全体の生産性が向上するというリカードの比較生産費説を取り上げられた所はさすが政治・経済の石井先生。また、センター試験の過去問を取り上げつつ、来年度導入の大学入学共通テストが学力等に及ぼす影響について提言される姿に、教育者としての矜持を感じました。………………………………
瀬戸 一威(33期)
詳しくは12月発行の翠友会会報をお楽しみに!