平成30年2月17日(土)、出席者60名で第32回翠仁会総会(於:ANAクラウンプラザホテル広島)を開催しました。本会は広島学院出身の医師の会で、お互いの親睦を深めて医業に役立てること、医療技術・人格共に優れた後輩医師を育てること、を目的としています。近年は母校から広島大学医学部への入学者が多くなっていることもあって入会者は増え、会員総数は増加の一途をたどり500名近くになりました。年1回の総会は毎年2月の第3土曜日に開催日時を固定していて、議事終了後に著名な先生の講演をお聴きし、引き続き懇親会を行っています。また、3年前から毎年7月には「翠仁会 夏の会」と称して会員親睦会をしています。
司会進行は本会副会長の豊田紳敬先生(15K)、議長は小川潤一郎先生(11K)にお願いした総会では、翠友会から事務局業務の強力な支援を得たことが一番の報告事項でした。主に翠友会事務局の高嶋智惠さんが本会事務局の手助けをして下さっていますが、長年にわたり困窮していた本会事務局が息を吹き返し、これからの本会運営の見通しが明るくなりました。このことについてのご承認を頂いた翠友会の粟屋充博会長(15K)および役員の皆様に厚く御礼申し上げます。
今回は、昨年5月に設立された関東翠仁会の川越 厚会長(5K)を講師としてお招きし、「サイエンスとアート ~日野原重明先生より学ぶ~」と題する講演をしていただきました。座長は同じく5Kの佐々木高伸先生にお願いしました。川越先生は、日野原先生と広島の縁の深いこと、日野原家と川越家が親しかったこと、などのエピソードを織り交ぜながら日野原先生と川越先生のデュエットの歌声もご披露され、医療の原点についての考え方や患者さんに対する真の優しさなどを穏やかな口調でお話しされて大変感銘を受けました。翠仁会から川越先生に栄誉賞の楯を贈呈し、謝意と敬意を表しました。
≪ 講演される川越 厚先生(5K) ≫
懇親会では、まず恒例となっている母校の三好 彰校長先生から学院の近況などを含めたご挨拶をいただきましたが、一同感心したり唸ったり微笑んだりの楽しい情報提供でした。生田隆穂先生(7K)の乾杯のご発声のあと、遠路駆けつけて下さった関東翠仁会副会長の大田 健先生(7K、弟さんは9Kの大田 修先生)、次いで
オブザーバーとして神戸市よりご参加下さった濱野聖二先生(15K)からのお話がありました。近い将来、関西にも翠仁会的な組織ができればと期待しています。ちなみに、九州地区では藤本一眞先生(11K)を中心にして既に会合をもっておられると聞いており、全国各地に広島学院出身の医師の結束が拡がっているようです。
懇親会は和気藹々の雰囲気で大いに盛り上がりましたが、終盤には毎年翠仁会が招待している広島大学医学部医学科5年生10名が登壇し、打ち込んできたクラブ活動やどんな仕事がしたいかなどについて一人一人がスピーチをしてくれました。若々しく元気いっぱいの後輩の姿に頼もしさを感じた先輩諸氏から「うちの医局に来なさい」「私が面倒見ましょう」などの声が飛び交い、良い交歓の場となりました。最後は全員で広島学院校歌を斉唱し、平田文孝先生(10K)の閉会の辞でお開きと致しました。
今後、医療界・社会全体に貢献できる集団となれるよう翠仁会を益々充実させてゆく所存ですので、皆様方のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
≪ 第32回 翠仁会 総会・懇親会 ≫
翠仁会会長 12期生 石川 哲大